の続き。
鰊番屋を見た後は再び針路を南に取り、増毛町へ。
増毛の手前で通りがかった造船所。この辺りから雨が本格的に降り出す。
旧増毛駅。
駅舎は休憩所&売店として活用されている様子。
駅名板。
駅周辺は観光客用の駐車場に利用されていた。
ホームから続く線路は、
少し歩くとこんな感じに。雑草に付いた雨露が足を濡らす。
駅前は味のある素敵な建物があちこちにあって楽しめました。
そんな街並みの中でも一際立派な店構えの「旧商家丸一本間家」へ。
増毛を拠点に呉服商、海運業、酒造業などを幅広く手がけ、「天塩国一の豪商」と称された本間泰蔵が築いた商家です。建造には二十年以上の歳月が費やされ、全体の完成は明治35年。国の重要文化財に指定されています。
街道に面した呉服店舗。
営業当時の様子が再現されています。
店舗内にあった、久留米絣が設えられた屏風。
店舗二階の様子。
続いて居宅部分を見学。
本間家の経理関係が一手に処理されていた「奥帳場」。
遅くまで仕事ができるように、天井に明り取りの窓が取り付けられていました。
電灯や窓の細やかな細工にも富を感じさせられました。
家人の食事場所だった「上勝手」。食器にも丸一の屋号。
ちょっとした展示スペースもあり、「國稀」や海運業に関する展示がありました。
面白かったものでは京都競馬の表彰状なんてものもあったり。
前年に廃止されたばかりの増毛線に関する展示もありました。
本間家を見た後は街なかの蕎麦屋で昼食。
このあたりの建物も良かった。
リノベーションしている所もちらほら。
町役場。
町役場となりの厳島神社にも参拝してみる。
こちらの神社、覆屋で保護された本殿の彫刻がたいそう見事らしく、事前に予約していれば見学もできるそうです。自分もあわよくば見学できたりしないかなーと淡い期待を抱きながら行ってみたのですが、あいにく参拝時は無人でした。
とはいえ拝殿の彫り物も見事なものでした。
さいごに日本最北端の造り酒屋・國稀酒造に行ってみる。
酔っぱらい垂涎の光景。
自分用に酒蔵限定販売のものを一本購入しました。
本当なら元陣屋の展示も見て行きたかったのですが、時間がなく断念。
今にして思えば画龍点睛を欠いた感があります。
増毛を発ち、札幌を目指す。
雄冬岬周辺はひと目でわかるその難所ぶりに目を奪われました。
山の方を見ると治山工事がすごい。
雄冬岬。
白銀の滝。
いやもう、本当によくこんな所に道を通したましたね…
雄冬から浜益へ抜け、旅もいよいよ佳境感が出てきました。
石狩の町から札幌に入り、琴似駅近くのホテルにチェックイン。
大都会札幌。
さっきまで大自然に居た身としてはどうも現実感が沸かない…
晩ごはんはすすきのの「ひげ」にてハンバーグをいただきました。
〆のパフェもいただきました。
すすきの。