旅の概要はこんな感じ:
1日目:いわきから鶴岡に移動、致道博物館と荘内神社を見て鶴岡駅前泊
2日目:加茂水族館、善寶寺、三居倉庫、日和山公園で夕日を眺めて酒田駅前泊
3日目:オランダせんべいファクトリー、旧本間家旧宅、相馬楼、酒田市立資料館と見て羽黒山の門前町に宿泊
4日目:羽黒神社に参拝、いわきへ帰宅
まずは1日目の記録。
いわき→鶴岡
朝6:30にいわきを出発。休憩を何回か挟みつつ、磐越道、東北道、東北中央道を経由して山形県に入る。5連休の初日で渋滞が心配だったけれど、東北道の福島トンネル付近で10分程度渋滞した程度で、あとはスムーズに通行できた
米沢から寒河江までの間は奥さんに運転を交代してもらった。途中、スカイタワー41のすぐ横を通過
月山はまだまだ雪が残っていた
寒河江SAではご当地のパインサイダーを購入。
キャップの柄が可愛い。
スイデンテラス
月山道路を越えて、鶴岡に到着したのは12時30分ごろ。途中朝食(家から持参したベーグル)をとったり、サービスエリアや道の駅で休憩の度に売店を覗いたりしていたので思ったより時間がかかった。まずは鶴岡駅北側にあるホテル「スイデンテラス」で昼食にする。有名ホテルなのでだいぶ混んでるかなと思っていたけれど実際に訪れてみると特にそんな事はなく、待ち時間ゼロで席に着けた。
レストランからの眺めがまた素晴らしかった。
GW期間中はランチバイキングが行われていた(1人2,750円)。お米も肉も魚も野菜もぜんぶ庄内産。どれも美味しかった。盛り付けセンスについては何も言わないで...
坂茂設計の建物がたいへんお洒落。
椅子やら衝立やら、所々に紙管が使われていますね。
本当は宿泊もできれば良かったけれど、3月時点でGWの宿泊予約は既に埋まっている様子だった…次に来る機会があれば泊まってみたいですね。
致道博物館
1日目は鶴岡の街なかを見て歩きましょうという訳で、まずは致道博物館を訪問。
かつての鶴ケ岡城三の丸。庄内藩の御用屋敷のあった土地・建物を、旧藩主酒井家より寄贈を受け、昭和25年(1950年)に創設された博物館。藩ゆかりの文物や民俗文化財、さらには重要文化財建造物3棟も移築され、とても見ごたえのある博物館になっています。
ちょうど酒井家の入部より400年、さらに酒井忠次が今年の大河ドラマに出演するとあって、駐車場にはこんな幟が。実際博物館前の駐車場は満車で、中もかなり賑わっていた
最初に水色の外壁がひときわ目を惹く旧鶴岡警察署庁舎へ。
山形県令・三島通庸の命により建てられ、明治17年(1884)に完成した建物を移築したもの。国指定重要文化財。
内部には建物や改修工事の解説、少数ですが資料展示も。取調室では明治時代の様子が再現されていた。
椅子やゴザの上には着座可。警察官や取り調べを受ける人になりきることができます。
奥さんに上の椅子に座ってもらって自分はゴザの上でうなだれてたら居合わせた外国の方に爆笑された。
2階バルコニーからの眺め。
続いて旧庄内藩主の御隠殿。幕末に11代藩主酒井忠発が建てた隠居所が一部現存しています。
建物内には江戸時代の鶴岡城下の様子、歴代藩主ゆかりの資料等々が展示されていました。
特に興味を惹かれたのは磯釣りと庄内竿に関する展示。庄内藩では磯釣りが武門の嗜みとして奨励されていて、藩士たちは城下から釣り場まで10数kmを山越えして歩いていったとか。戊辰戦争における酒井玄蕃の奮戦や、戦後の西郷隆盛との親交に関する展示も面白かった。
軒先からは国名勝・酒井氏庭園が望める。
庭園の一角に置かれていた鎌倉時代の板碑、福島県の郡山から持ち帰ったものと紹介されていて気になった
月山の麓から移築された旧渋谷家住宅も国指定重要文化財。民俗文化財のコレクションもたいへん充実しており、漁撈用具に米作り用具に仕事着、多彩な図柄のばんどり等、実に8件5,350件が国の重要有形民俗文化財に指定されているとのこと。「重要有形民俗文化財収蔵庫」や「民具の蔵」にその一部が展示されていて、それだけでも大変なボリュームだった。
続いて美術展覧会場。訪問時には企画展「徳川家康と酒井忠次」が開催中だった。酒井家の庄内入部400年、さらには今年の大河ドラマにも因んだ展覧会とあって、国宝刀剣の実光・信房、酒井忠次所用の甲冑等々、館所蔵の名品が惜しみなく展示。愛知をはじめ酒井家ゆかりの地からも資料を借用し、さらには図録に柴裕之氏、平山優氏(両名とも「どうする家康」の考証担当)による特別寄稿と大変な気合の入りようで、この展覧会だけでも十分に見ごたえがありました。特に忠次所用と伝わる、ルーペや方位磁石を完備したとても機能的な軍配が気に入った
国指定重要文化財・旧西田川郡役所。残念ながら内部見学は2019年の地震の影響で中止されていたので、外観だけ撮影。
売店では展覧会の図録、鶴岡の歴史に関する小冊子、だだちゃ豆のどら焼きを買った
荘内神社・大寶館
致道博物館の次は隣接する荘内神社へ。
荘内神社周辺はもと鶴ヶ岡城の本丸。付近は公園として整備されていて、お堀も綺麗に残されていた
神社の南口に建てられている大寶館。大正天皇即位を記念して、大正5年(1915年)に建てられたもの。
既に閉館時間が迫っていたので、内部は急ぎ足で見学。内部は郷土ゆかりの偉人たちに関する展示がされていて、有名どころでは茨木のり子(夫が庄内出身)、中田喜直、高山樗牛、本多猪四郎、さらには石原莞爾なんかも紹介されていた。マイナーな人物も興味深く、解説だけでなく所縁の品々も充実しており、なかなか良かった
大寶館の後は荘内神社に参拝。明治10年(1877)の創建で、酒井忠次(初代)、家次(2代)、忠勝(3代)、忠徳(9代)の歴代藩主を祀る。社殿前には家康の金陀美具足のレプリカが飾られていた。
鶴ヶ岡城の遺構を見て回っても良かったのだけれど、あまり時間がなかったので神社にお参りだけ。
鶴岡駅前
神社参拝後は車に戻り、予約していた鶴岡駅前のホテルにチェックイン。
本日の宿泊先は鶴岡駅前のアパホテル。スイデンテラスは予約できなかったので…
夕食がてら、鶴岡駅前をぶらつく。
ホテルの目の前にあったJAの倉庫がだいぶ年季の入った外観で、とても風格があって良かった…山居倉庫にも負けていないのでは。
駅前のフルーツショップ青森屋。タルトが絶品だそうですが、先にどら焼きを食べてしまったので山形代表ジュースを買うに止めた
夕食は駅前の「つるおか食文化市場FOODEVER」のフードコートで麦切りをいただいた。うどんとひやむぎの中間位の太さの小麦麺で、喉ごし爽やかでとても美味しかった
FOODEVERが入っていた建物は撤退したショッピングセンター(元はジャスコだそうで)の建物を利用したもので、他には観光案内所やらチャレンジショップやらが入居していた
海洋ごみに関する啓発展示も。
海洋ゴミでビーナスの誕生をつくるやつ
鶴岡駅。
駅の中には忠犬ハチ公像のレプリカが展示されていた。建設の発起人が鶴岡の方だそうな
ホテルは素泊まりなので、駅前のスーパーで朝食を調達。駅前ぶらぶらしている間にだいぶ遅い時間になってしまい、お店も閉店間際で惣菜がほとんど売り切れており、駅前を2店ほどハシゴしてなんとか取り揃えた
2日目以降は次回。