nori1104の日記

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北海道旅行2日目③ 天塩の神社と資料館

nori1104.hatenablog.com

の続き。

 

オトンルイ風力発電所を出発して、天塩川に架かる橋を渡ると、程なくして天塩町の市街地に到着。久しぶりに人里に戻ってきた感覚。

 

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まずは市街地の北のはずれにある厳島神社を参拝。

 

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開放的な空間に真っ直ぐ伸びる参道の石畳。

神社という「日本的なるもの」の最たるものにも関わらず、どこか日本っぽくないなと思ってしまう。

戦前、満州などの外地にあった神社もこんな感じだったのかなあ。

 

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参道の先には神明造の社殿が鎮座しています。

現地の説明板によると、この厳島神社の創建は文化元年(1804)、紀伊国から来た栖原角兵衛が、この地に漁場経営のための運上所を解説する際に弁財天(市杵島姫命)を祀ったのが始まりとされているとのこと。

 

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明治42年(1909)に現在地に移転。社殿もその時のものでしょうか。町の有形文化財に指定されているようです。

 

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はるばる越前国の人が灯籠を寄進しているのは流石港町という感じがします。

 

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神社の脇には戦没者の彰功碑と町の開基百年記念碑なるものがありました。

 

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神社の参拝を終えて天塩の町なかへ。

 

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続いてのお目当ては天塩川歴史資料館。

建物はかつての町役場が活用されています。

立派な赤レンガ造りですが、建造年は昭和26年(1951)と意外に新しい。

 

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旧町役場らしく、正面には町章が残されていました。

 

 

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 展示室に入ると、いきなり大きな船の展示がお出迎え。

 これは「長門船」と呼ばれる川船で、天塩川河口にあたる天塩の町と、幌延・中川といった上流の内陸地域との間で物資を輸送していたとのこと。ちなみに写真の船は1/2スケールだそうです。

 

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江戸時代に北前船の中継地として開かれ、明治時代には小樽との定期便が就航、天塩川の舟運を活かした交通の結節点だった天塩港。ニシン漁の隆盛もあって、明治~昭和初期は大変な賑わいだったようです。

 

f:id:nori1104:20171218231631j:plainアイヌ関連の展示はパネル展示が主でした。

 

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消防関連の展示。

あくまで自分の印象ですが、今回の旅行で訪問した町の博物館、どこも消防関連の展示は割と良く取り上げていたような気がします。

消防関連の資料は役所絡みなので公立博物館で展示しやすい、という面は確かにあると思いますが、とても風が強く大火の歴史も多い土地柄、というのも理由としてはあるのかなぁ、などと思ったりしました。

 

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2階には近代の開拓にまつわる資料が展示されていました。

 

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本州ではあまり見ないタイプの農機具類に興味津々。

 

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1927年式のアメリカ製オートバイ「インディアン」。

ぱっと見「オッ何だかかっけえバイク展示してるな」という印象でしたが、解説文には「交通手段が夏は馬車、冬は馬橇しかない中、一分一秒を争う人命救助に光明を与えた…」的なことが書いてあって、当時の人々の切実さが伺えたのでした。

 

f:id:nori1104:20171218232719j:plain資料館の後は、天塩川の河口に立ち寄った後、町営の温泉施設でお昼。

 

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しじみラーメン。天塩名物だそうです。

 

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お昼を食べて、天塩の町を出発。

本日の宿・留萌まではあと100km。