2018年10月 猪苗代湖をロードバイクで一周
よく晴れた秋の日にロードバイクで猪苗代湖畔を反時計回りに一周した記録です。
タイムテーブル
9:40 出発
10:20 十六橋水門
11:05 崎川浜
12:10 青松浜(藩領境の大松)
13:15 国道49号合流地点
13:45 小平潟天満宮
14:05 出発地点到着
休憩時間を除いた走行時間はだいたい2時間45分、走行距離58.8km、平均時速21.3km/h、最高時速44.4km/hでした。遅い…
一つ反省しないといけないのが、今回は自家用車で自転車を輸送して湖畔まで移動したのですが、車を猪苗代インターを降りてすぐの道の駅に置いてしまったことです。他の方の記録を見ると野口英世記念館裏の町営駐車場とかサイクルセンター駐車場等がデポ地点として挙げられており、そちらを利用するべきでした。今後は公共駐車場や時間貸しの駐車場、あるいは自治体等で推奨している駐車場を、事前に調べて利用するようにします。
道中の写真とか
翁島近くの遊覧船発着場より。
移動手段。
スタートしてしばらくは国道49号を西へ。車の通行量はそれなり。
湖の西の端で一旦国道を離れ、日橋川に架かる十六橋水門を見る。
明治13年、猪苗代湖の水を郡山方面へ流す「安積疎水」の開削に先立ち、猪苗代湖をダム化し水位を調整するために築かれた施設。
日本遺産「未来を拓いた『一本の水路』」の構成資産の一つとして登録されています。
手前の橋を渡り、対岸へ。水門の西側には疎水の開削に貢献したオランダ人技師:ファン・ドールンの銅像や有栖川宮熾仁親王、皇太子時代の昭和天皇の御手植松の碑等が設置されています。ファン・ドールンの銅像は昭和6年に造られたもの。戦時中の金属供出から逃れるために密かに埋めて隠された事があり、その経過で欠けた足の一部がコンクリートで修復されています。
日橋川を渡り、会津若松市に入ってすぐの交差点を左折して、今度は湖の西岸を南下します。会津レクリエーション公園を通過し、少し田園地帯を抜けるとあとは左手に湖を眺めながらの気持ちいい道に。それまで湖の反対側に見えていた磐梯山が、今度は湖越しに見えてきます。
猪苗代湖の周囲にはいくつかの浜があり、だいたい湖水浴場とキャンプ場、あとは小さなマリーナがついています。上の写真は中田浜。
中田浜を過ぎると小さな峠があるので、頑張って越えます。すこし高い標高から眺めると、湖がまた違う美しい表情を見せてくれます。
峠の先には黄金色の田んぼが広がっていました。ちょうど刈り取りの時期。
少し進むと、目の前に金山がたちふさがります。
この山を越える峠道が猪苗代湖一周最大の難関。ヒルクライムが苦手な人は国道294号迂回するルートがあるようです。
一気に登りきってしまおうとも思ったのですが、たまらず休憩。
12%の登り。しかしこの標識、本当は下り用のものでは…
峠を越えると郡山市に入ります。
峠道を下り、ふたたび湖畔へ。
今まで雲に隠れていた磐梯山が姿を見せてくれました。
水上に設置された金比羅神社の鳥居。
ぽつんと繋留されたヨット。
湖南地区の小さな集落を抜ける。
民家の所々に倉庫兼作業所と思しき石造りの建物が点在しているのが印象に残りました。
集落を抜けた先に「藩領境の大松」なる標柱を見つけたので立ち止まってみる。現地の説明板によると、この辺りに会津藩と二本松藩の領地境の目印とされていた大きな松があったそうですが、平成23年に枯死してしまったそうです。
今は切り株を実物大で象ったモニュメントが残されていました。
藩領境からみた猪苗代湖。湖も浜も山もきれい…
藩領境の大松を過ぎると、湖から砂州で区切られた「鬼沼」が現れます。
鬼沼を過ぎた後は、船津浜の湖岸沿いを進みます。
途中自転車を止めて、砂浜へ出てみる。凪いだ湖面と島状の砂地で不思議な光景。
猪苗代湖の東岸を北上。このあたりの湖面はまさに天鏡湖の異名そのまま。
洞門の途中で自転車を止めて撮影。
洞門を過ぎると間もなくして国道49号に再合流。猪苗代湖一周も佳境に入ります。
安積疎水の取水口。
県内屈指の穀倉地帯を進む。
磐梯山も正面に見えてきました。
ゴール直前ですが、また一旦国道から逸れて小平潟天満宮へ行ってみる。
創建は天暦2年(948)。北野、太宰府とならぶ日本三大天神とのこと。ちなみにWikipediaによると日本三大天神は全国に少なくとも11あるようです。
だそうです。
境内。
本殿は天和2年(1682)に保科正経によって造営されたもので、町指定文化財。
参拝後は天神浜の森を抜け、国道に再合流し、ゴールしました。
道の駅のフードコートで遅めのお昼。
ソフトクリームもいただいちゃう。
帰宅前にひとっ風呂ということで、道の駅から車で20分の中ノ沢温泉へ。
ここのお湯が本当に良かった…安達太良山の火口から引湯している温泉なのですが、湯加減といい泉質といい、ずっと入っていられるタイプの湯で。危うくのぼせて帰る体力を無くすところでした。
最後に通りがかった母成峠の古戦場をほんの少し見て、磐梯熱海ICから磐越道でいわきへと帰りました。
次は霞ヶ浦一周かな…