北海道旅行(2017.7)1日目① 稚内・旧瀬戸邸
2017年7月に行った北海道旅行の記録です。
羽田から稚内に飛び、翌日から2日かけて日本海沿いを札幌まで南下、最終日には北海道博物館を見て新千歳から羽田へ。3泊4日の行程でした。
羽田から稚内へ
いわきから始発のひたち号に乗り込み、品川から京急で羽田空港へ。
10:30羽田発の便にて、一路日本最北の地:稚内へ。
実は飛行機を使うのは高校の修学旅行以来で事実上初めて。
荷物預かりとか手荷物検査とかスムーズに行けるかしら…と心配でしたが、特に大きな支障もなく搭乗完了して機中の人に。
強風の中、昼過ぎに稚内空港へ到着。レンタカーを借りていざ出発。
レンタカー店舗に向かう送迎車内から撮影。
到着早々こんな寂寥感満載の後継が眼の前に広がるのだからたまらない。
まずは稚内の市街地でお昼。
旧瀬戸邸
最初の訪問先は、稚内市中心部に残る「旧瀬戸邸」。
外観はいたって普通の民家ですが、国の登録有形文化財です。
昭和27年(1952)、市内で底引き網漁業等を営んでいた瀬戸常蔵が、自身の住宅として施工。当時の稚内は底引き網漁の前線基地として栄え、瀬戸氏はその中心人物として市内水産界の要職を歴任、その漁船群は「瀬戸艦隊」と称される程の威容を誇っていた…との事で、稚内の往時の繁栄ぶりを象徴する建物と言えそうです。
現在は稚内市に寄贈され、一般公開されています。
入場料を払って建物の中へ。
宴席の様子が再現されています。
邸の雰囲気に飲まれているせいか、襖の模様もお洒落に見えます。
茶室。
茶室に懸けられた自在鉤。邸内で一際目を引いた展示でした。
「八◯」は瀬戸家の屋号で、旭川の職人が瀬戸氏のために製作したもの。
後ろの鉄棒部分には龍の彫り物。
漁業で財をなした方の旧宅だけあり、それ関係の展示が幾つか。
フネをモチーフにした縁起物も邸内のそこかしこに置かれていました。
廊下や台所にはニシン漁関連の機材も。
こういうの見るとゴールデンカムイのゴアシーン思い出すのでよくない。
2階。
ベランダが無い分、大きな窓が印象的。
2階に唐突に置かれたモールス信号機。
同じく2階に置かれていた「霧笛」。
洋上において、視界不良時にはこれを作動させてフネの位置を知らせていたとのこと。1マイル以上の距離に達する音を6秒以上発生できるよう規定されていたようで、、実際写真の霧笛を少し鳴らしてみたら、かなり大きな音が出ました。
窓の格子とか電灯とかも細やかで、あちこち見ていて楽しい施設でした。