の続き。
入道崎へ
赤神神社を後にして、日本海沿いの道を北上。
道中見つけた廃ドライブイン。見事な廃墟振りに思わず車を停めた。
男鹿水族館GAOにも寄りたかったのですが、スケジュール的に微妙だったのと駐車場が満車だったことからパス。まぁまた来ることもあるでしょう。
お昼ちょうどに入道崎に到着。
お昼はうにといくら。観光地値段ですがやむなし。
サービスでサザエも付いてきました。
入道崎灯台。
明治31年(1898)に設置。現在の灯台は昭和26年(1951)改築の2代目。
白黒の縞模様が美しい。
草原の先は断崖絶壁。その先にはこれぞ日本海、という感じの荒波。
普段は灯台内部に登れるようでしたが、訪問時は残念ながら強風のため閉鎖中。
男鹿半島・入道崎灯台の資料館で展示されていたランプ回転装置の展示。歯車の回転音が心地良かった pic.twitter.com/5xschYhuFe
— のり (@nori1104) 2016年10月19日
元職員詰所と思しき資料館は、中に入ると外の風の音が一切聞こえない、堅牢な造りでした。
岬の北の端から蠢く波を写す。あまりの強風で1分と居られず。
ススキのたなびき具合で風の強さを感じていただければ。
岬の北の沖合にある水島。
真ん中に建っている白い塔は、灯台の光を反射する照射塔とのこと。
灯台守という職業のある時代に生まれたかったなあ、などと思いつつ、強風から逃げるように退散。
真山神社&なまはげ館
海沿いを離れて半島の中央部に位置する真山神社へ。
なまはげゆかりの神社ということで、楼門にはこんな奉納額が。
国鉄土崎工場鍛冶職場という願主も渋い。
神社の本殿は3km先の真山山頂。なので麓の拝殿だけお参り。
境域に今も残る薬師堂。
2つの御神輿。
向かって右のは正徳4年(1714)に秋田藩主:佐竹義格が寄進したもの。
国や自治体の指定は受けていないとはいえ、文化財級のものがしれっと置いてあるとビビりますね。
ここにも境内にしれっと置かれていた丸木舟。こっちは市の有形民俗文化財に指定されている模様。
赤神神社では本降りの雨だったのに、こちらに来た時には晴天。
せわしない空模様でした。
なまはげ館・男鹿真山伝承館
入館時にちょうど、なまはげの実演が行われるそうだったので、先に男鹿真山伝承館へ。
けっこう人気の施設らしく入口には体験待ちの行列ができてました。
奥の間で座って待機していると、外壁をドンドン叩きながら2体のナマハゲが登場。
「泣く子はいねがー!悪い子はいねがー!」
お馴染のセリフを吐きながら、しばらくの間座敷を徘徊。
やがて家の主役の人に宥められ、酒肴を振る舞われるなまはげ。
なまはげが「なまはげ台帳」なるものを取り出してそこに記された家族の悪事を読み上げ、それに対してまた主人が家族をかばいつつ宥め立て…というやり取りが繰り広げられます。
なまはげ「お前ぇん所の息子は…学校の宿題を何回も忘れたようだな!あと嫁は…夜な夜な家を抜け出してカラオケ三昧してるようでねぇか!」
主人「いやいやそれは…」
カラオケとか随分モダンなもの知ってんななまはげ。きっとこのご時世なら家族の悪口をSNSに書き込んだとか、ソシャゲに課金してお小遣い浪費したとか、そういうことも台帳に書かれてるんだろうな。
地団駄を踏んで怒りを表すなまはげ。そういえばこのなまはげは包丁持ってませんね。
子供や嫁が出てこないことに怒り、観客席を探し出すなまはげ。
客席に迫るなまはげ。裏の戸に回り込んで客席に乱入するパフォーマンスもあって、なかなか臨場感がありました。
男鹿真山伝承館の建物は明治40年(1907)に建てられた古民家を移築したものらしく、国の登録有形文化財となっていました。次の実演時間が迫っており内部の写真はあまり撮れず。
続いてなまはげ館を観覧。
ここの見どころは男鹿半島各地のナマハゲ面が一同に介したこの展示。
怖い面、ユーモラスな面、古くから使われていそうな面、アルミホイル等現代の材料を使った面など、どれも個性的。
中には今も現役で利用されているお面もあり、なまはげシーズンになると地域の人が受け取りに来るのだとか。
しかしこのご時世、すでに中断している地区もあるんだろうなあ。
売店にはなまはげ柄のネクタイが売られていて(7,000円)、買おうかしばし迷いました。
再び大潟村へ:干拓博物館
日本第2の面積を誇った八郎湖を、昭和32年から(1957)昭和39年(1964)年までの工事で干拓し、同年に発足した大潟村のあゆみが展示されています。
八郎湖ビフォーアフター。かつての八郎湖の姿を見ると、男鹿半島が2つの砂州によって本土と繋がった陸繋島であることがよく分かります。
干拓の手順に関するミニチュア展示。
初期の入植者は全国から公募され、試験を経て選抜されたとのこと。
入植当初の様子を再現したジオラマ。
単なる博物館の展示の一つかもしれませんが、大潟村の精神を象徴するかのような、そんな崇高さを感じさせられました。
屋外には干拓や耕作で利用されていたと思われる器具類が展示されていました。
ついでに村の中央部附近に築かれた大潟富士に立ち寄り。山頂で海抜0m。
大潟富士の横に建立された、八郎潟開拓記念水位塔。半円の切れ目でちょうど海抜0m(=八郎潟の当初の水位)とのこと。
海抜0mからの眺め。
八郎潟、立ち寄る前は道の両脇に広がる一面の水田!という光景を想像していたのですが、実際には車道の両脇には用水路と樹林帯が視界を阻んでおり、思っていたような光景は得られませんでした。八郎富士からの眺めも↑のような感じ。まぁ、田園地帯の一端を覗けただけでもよしとします。
再び秋田市街へ
この日の宿は秋田市街地のビジネスホテル。ということで、24時間ぶりに秋田の街なかへまたまたとんぼ返り。
夕飯は秋田県立美術館近くの居酒屋へ。
比内地鶏の親子丼。
比内地鶏のアイスクリーム。
秋田市街地の夜はなかなかの賑わいでした。ホテル回りはシャッター街で世知辛い感じでしたが…
秋田駅ビルでお土産を買い込んでこの日の活動は終わり。