nori1104の日記

旅行とか展覧会の感想とか

2018年9月 奈良旅行その① いわきから京都へ、そして奈良興福寺へ

 9月の頭、今年最大の台風が上陸してくるか、というタイミングで奈良を旅行していました。

 

1日目:夜行バスでいわきから京都へ

 

  行きはいわきと京都・大阪間を結ぶ夜行バス「シーガル号」を使用しました。このバスを使うのは10年前に和歌山旅行で使ったの以来。その頃は座席に携帯充電用のコンセントはまだ付いていなかったような…。3列シートで定員は30人弱ですが、今回の乗客は自分を含めて10人程度。後ろのシートが空席だったので遠慮なく席を倒せて良かった。東海パーキングエリアで休憩後に消灯。ちゃんと眠れるかな…と思いつつ就寝。

 …結局音とか姿勢とかが原因かよく眠れず、寝てるとも目覚めてるとも言えないようなぼんやりした時間を長く過ごしました。

2日目

京都から奈良へ

 6時40分ごろ、京都駅に到着。

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まずは腹ごしらえということで、既に営業していた京都駅地下のうどん屋さんで朝ごはん。

f:id:nori1104:20180905215654j:plainほぼ炭水化物。

 

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続いて、京都タワー地下の銭湯で汗を流す。朝7時から夜10時まで営業しているのは夜行バスユーザーには嬉しいですね。自分と同じ様に夜行バスで来たと思われるお客で朝から繁盛してました。

 

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 まだ目覚めていない感じの日曜朝の京都駅から、地下鉄・近鉄直通の電車に乗り込み、一路奈良へ。

 

 車窓から復元された平城宮が見えてくると、程なくして奈良へ到着。

 

 

興福寺

 f:id:nori1104:20180906213729j:plain噴水の上に行基銅像が立つ奈良駅から、

 

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東向商店街を南へ進み、猿沢池へ。

 

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アーケードの南口。

 

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南口横にある南都銀行の本店がまた良い感じの建物。銀行のHPによると大正15年竣工の国登録有形文化財とのこと。

 

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三条通りを東へ進み、猿沢池に到着。

 

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南側へぐるりと回って、興福寺方面を望む。

観光ガイド等で何度となく見た光景を目にすると、いよいよもって奈良に来たぞー、という気持ちにさせられます。

 

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五十二段を登り、いよいよ興福寺へ。

 

 

登りきった先にみた光景がこれ。鹿との初邂逅。堂々と横断歩道を渡ってきたのはちょっとビビりました。

 

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気を取り直して境内へ。右手には国宝の東金堂と五重塔

 

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正面には、落成間近の中金堂。

 

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そして左手には南円堂。まずはこちらを参拝。

こちらの建物は江戸時代の再建で国重文。八角形が美しい。

ここの御本尊の木造不空羂索観音坐像は一度御開帳の時に拝観したい。光背がカッコいい。

 

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次に南円堂南側の参道を少し下って、三重の塔へ。鎌倉時代再建の国宝。

 

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三重塔の北にある北円堂。こちらも鎌倉時代再建の国宝。

元は藤原不比等一周忌に際し建てられたもの。ここに安置されている無著・世親立像は去年東博でやってた運慶展で見たなぁ。

 

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北円堂の側からは中金堂の姿がうっすらちらちら。

 

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五重塔はどの角度から見ても美しいですね。

 

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下から仰ぎ見る。

五重塔自体は応永33年(1423年)の再建。

 

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東金堂と五重塔を北から。

 

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この後、拝観料を支払って東金堂内を拝観。料金は国宝館との共通で900円。

内部は銅像薬師如来坐像室町時代・重文)を本尊に、両脇侍の日光・月光菩薩立像(白鳳時代・重文)、木造四天王立像(平安時代・国宝)、木造維摩居士坐像・文殊菩薩坐像(鎌倉時代・国宝)、木造十二神将立像(鎌倉時代・国宝)が安置されていました。

 

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内部が撮影禁止なので、代わりに(?)入り口に掛けられていた戸帳を撮影。鹿柄が可愛らしい。

 

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垂木と尾垂木と斗栱と。

 

続いて国宝館を観覧。中では小冊子型のちょっとしたパンフレットが100円で販売されており、ちょっと迷いましたが100円だったら良いかと入手。

10年くらい特別展めぐりを趣味にしているので、「あ、この仏像、◯年前の企画展で見たな」というものも増えてきました。定慶作の木造力士立像は10年くらい前に東京藝大美術館でやってた興福寺国宝展で見たし、天燈鬼・龍燈鬼運慶の木造仏頭は去年の運慶展で、旧山田寺銅像仏頭は5年くらい前のやっぱり東京藝大で企画展やってたな…という具合。とはいえやはり良いものは何度見ても良いです。特に銅像仏頭の穏やかな表情はしばらく見ていたい気持ちにさせられました。

今回の旅行で得た収穫として、仏像は白鳳時代の様式が一番好きなのが分かったというのがありまして、今後博物館やお寺に行くときは白鳳仏を特にチェックしてみたいなと思った次第です(たぶん現存するもの自体少ないと思いますが)。

阿修羅像はほかの八部衆と一緒に、展示室のトリを飾っていました。2009年に東博でやっていた特別展には行けなかったので、阿修羅像を見るのは今回が初めて。ほかの仏像や建物もそうですが、写真で何度も見た現物を間近で見るのは感慨があります。

 

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ミュージアムショップで売られていた古写真風の絵葉書がとても良い感じだったので購入。プロマイドっぽい。